2交代制のメリット・デメリット
看護師の勤務体制には、「日勤」と「夜勤」の2交代制と「日勤」と「準夜勤」、「深夜勤」の3交代制があります。2交代制は、1日の勤務が日勤と夜勤の2つに分かれています。この場合、24時間を均等に分けるような勤務体制とするのではなく、日勤は8時間勤務で夜勤は16時間勤務とするところが多いようです。2交代制の日勤は休憩が1時間、夜勤は休憩に加えて2時間程度の仮眠時間が設けられています。仮眠時間が少しあるとはいえ、夜勤はもともとの勤務時間が長く体力気力の消耗は日勤よりも大きくなりがちです。3交代制の場合、どのシフトでも8時間勤務となっていることが多いようです。
2交代制のメリット
看護師が2交代制で働く場合、休日を挟みながら日勤と夜勤のシフトを交互に担当することとなります。夜勤だと夜勤手当が支給される上に勤務時間が長いため、日勤と組み合わせることで給与が多くなります。2交代制は交代までの空白時間があることから残業が発生しやすいのですが、残業手当がしっかり付くため積み重ねていくとかなりの高収入になることもあります。また、残業はあるものの、次の勤務の人に業務を引き継ぐことができるため、業務が完結するまで帰れないということもありません。
勤務時間が昼夜逆転する形になるので、身体にかかる負担はどうしても大きくなりがちですが休日が確保しやすく、4勤2休でゆったりとシフトを回しているところも少なくありません。勤務時間が長い日はあるものの、プライベートを充実させられるペースで休みを取れるなら、仕事に対するモチベーションも高い位置で保てるでしょう。
2交代制のデメリット
看護師の2交代制は休みも収入も多くなるなど多くのメリットがある反面、デメリットとなることもいくつかあります。日勤と夜勤を交互にこなす2交代制は、どのような仕事であっても生活リズムを安定させることが難しい働き方です。休みには少しゆとりがあるとはいえ、昼夜逆転の生活は睡眠時間がしっかり確保されていたとしても体調を崩す原因になります。睡眠がうまくコントロールできない日が続くと慢性的な不眠になり、体調を一気に崩して働けなくなってしまうリスクもあります。
家族や友人との予定が合わせにくくなってしまうのも、2交代制ならではのデメリットです。4勤2休だと5勤2休の人とは休日がうまく合わないため、家族とゆっくり過ごす時間を多く作れない生活が当たり前になります。夜勤のサイクルのときは、終業時間が日中に働く人たちの始業時間です。仕事帰りに家族や友人と食事に出掛けたくても、夜勤が続けばそれもできません。2交代制のメリットはとても魅力的ですが、デメリットともよく比較してバランスを見ることが重要です。
