まずはワークライフバランスを考える
看護師として忙しく働きながら、家事や育児その他家庭の用事を毎日こなすのは大変なことです。職場でも自宅でもいつもバタバタとして過ごすようでは、心身がずっと休まらず疲労が溜まってしまいます。心身共に健康な状態で看護師の仕事を続けるためには、2交代制と3交代制のどちらがワークライフバランスの実現に必要か考えてみる必要があります。
自分がどうしたいか正直に考えてみる
仕事と家庭に対して自分がどうしたいのか、正直に自己吟味してみましょう。「看護師としてキャリアアップしたい」「家族との時間をもっと増やしたい」「お金をもっと稼ぎたい」など、いろいろな希望が浮かび上がってくるかもしれません。すべてを実現させるのは難しいため、優先順位をひとつだけ決めて実践している人もいるでしょう。優先順位が高いものを実践するのもよい方法ですが、すべての希望が実践するためにワークライフバランスを考えてみてはどうでしょうか。
ワークライフバランスとは、「仕事と生活の調和」を意味する言葉です。「仕事か家庭か」ではなく、「仕事も家庭も」バランスよく充実させるために、自分のライフスタイルに合った働き方ができないか見直してみるのです。育児中は子どもの成長と共にライフスタイルが変化するため、働き方も変えていかなくてはなりません。仕事と家事、育児にと毎日忙しい中では先々のことをゆっくり考える心の余裕は持てないでしょう。しかし、心に余裕がないからこそ現状をよく見直してみることが大切です。
「今の働き方に満足しているでしょうか。」「将来もずっと今のまま働くイメージができるでしょうか。」「子どもが成長したら、どんな働き方をしたいと考えているでしょうか。」「資格を取得するなど、キャリアアップに向けた計画はあるでしょうか。」など、少し考えてみると、いろいろな希望が出てくるはずです。目標が明確になってくると、今いるべき場所を変える必要があるかどうかもわかってくるでしょう。転職するとしたら、何を優先すべきなのかも明確になってくるはずです。
看護師向けの具体的なワークライフバランス支援策について記述している「看護職の働き方改革その1 ワーク・ライフ・バランスを実現するために」を参考に考えてみましょう。
「看護職の働き方改革その1 ワーク・ライフ・バランスを実現するために」
転職先の候補をリストアップしてみる
ワークライフバランスを実現させるために重要なのは転職先選びです。条件を定めずに転職してしまうと、また同じ苦労を繰り返してしまう可能性があります。まずはライフプランを立てて条件を決め、その条件に合う転職先を探してリストアップしてみましょう。選択肢を設けることによって比較が可能になり、より自分の希望に合う転職先を見つけることができます。業界に詳しいコンサルタントに相談すれば、役立つ情報を一度にたくさん集めることができます。情報をしっかりと集めた状態で職場見学をすれば、条件に合う職場かどうかを自分の目で確かめることもできます。
